アペリティーボは、イタリア女子に絶大な人気を誇るライフ・スタイルの1つです。
そもそもは食前酒を表す『APERITIVO』が語源で、仕事帰りや週末の夕方を中心にBAR(バール≒カフェ)などでグラス・ワインとブッフェスタイルの軽食を楽しむ文化です。
よく似たものとしては日本の“赤ちょうちん文化”があります。ただ“赤ちょうちん文化”が日本の働くオジサンを中心に発展してきたのに対し、イタリアの“アペリティーボ文化”は若い女性達が新しい友人や仕事の情報を得る社交場として発展してきました。
アペリティーボ文化が誕生する前は、EUエリアでは「ハッピー・アワー」というスタイルが主流でした。2008年くらいまで続いたハッピー・アワーは、グラス・ワインにおつまみが付いた夕方からのサービスです。
ところが2010年頃を境に、イタリアでは「アペリティーボ」という独自の言葉で呼ばれるようになります。同時にBARが提供するおつまみも袋菓子を開けたようなスナック類はなくなりました。そして、イタリア独自の食文化あるいはライフ・スタイルとして、アペリティーボではサラダや野菜たっぷりのブルスケッタ、焼き野菜といったヘルシーで見た目もおしゃれなおつまみに進化してきました。
こうしたアペリティーボは、都心部で働く30~40代女性の圧倒的な支持を得て、またたく間にイタリア全土に広がりました。ただ、アペリティーボは飲むための会ではなく、会話を楽しむためのものなのでレディーが酔っぱらっちゃうのはNG。楽しくおしゃれに週末アペリティーボを楽しむなら、イタリア女子のように美味しくヘルシーに女子トークを楽しみましょう。