水に限らず「おいしさ」には人それぞれ好みがあります。酸っぱいものが好きなひと、甘いものが苦手なひと。お料理の味付けにも、その好みが影響してきます。でも、水についてはどうでしょう?水には「味」といえるような味を意識することがありません。
水の味は、甘味や酸味、苦み、塩味といった味覚で表現することの難しいものですが、実は日本には「おいしい水の基準」というのがあります。
★日本の「おいしい水」★
日本の「おいしい水の基準」は、おいしい水研究会(厚生労働省・諮問機関)によって作られました。個人差の大きな味覚には頼らず、具体的な項目に対し数値で「おいしさ」を決めているところがユニークですね。
水温 | 20℃以下 | ※おいしく飲めるのは10-15℃ |
残留塩素 | 0.4mg/L 以下 | 消毒用塩素の残留分 |
硬度 | 10~100mg/L | ※水道水質基準では300mg/L以下 |
蒸発残留物 | 30~200mg/L | 水に含まれるミネラル成分の総量 |
遊離炭酸 | 3~30mg/L | 水に溶け込んでいるCO2の量 |
渋味 | 3mg/L以下 | 水に含まれる有機物の量 |
におい | 3以下 | 水の匂い(カビ臭・金属臭など) |