ミネラル水の基礎知識

イタリアのおいしい水

日本には「おいしい水の基準」が数値化されていますが、イタリアではどうでしょうか?前回イタリアの水道水質は日本ほど恵まれていないというお話をしました。基本的にヨーロッパの水はミネラル成分が多く含まれた水が多いのですが、数値化された基準というのが見当たりません。でも、イタリア人の人達の水に関する表現はとてもストレートでユニーク。そこで「イタリア人が感じる“おいしい水”の基準」がとてもよく表現されているイタリアの言葉を紹介しますね。

 

イタリア語でミネラル分が極めて少ない水は『オリゴ・ミネラーレ』と言います。また日本の水道水のような軟水の水は、すべて『アクア・ドルチェ』。甘く、まろやかな水、と表現します。

これに対し、ミネラル分の多い水を『アクア・ドゥラ』とか『アクア・クルゥド』と言います。加工していない水、硬い・どぎつい・険しい・厳しい、丈夫な、といったニュアンスを持つ表現です。

こうして見てみるとイタリアでも日本でも、おいしい水はミネラルをほんの少しだけ含んだ水、ということになります。

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竹村 和花

投稿者の記事一覧

温泉研究家(温泉学会 理事)/水ソムリエ(Idro-sommelier®)&水鑑定士(n.2689)/(社)日本旅行作家協会 正会員(トラベル・ジャーナリスト)
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わたしの専門は水。温泉やミネラルウォーターなど、ヨーロッパで古くから実践されてきた飲泉やミネラル水を活用したアクアセラピー(Idro-terapia)になります。2008 年にヨーロッパに活動拠点に移してから、温泉と源泉環境(地下水源環境)や伝統的な飲泉(温泉利用)・法環境をテーマに取材・研究を続けています。

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